実務経験のあるITエンジニアが転職をする時、ほとんどの場合で年収アップがしやすいと言えます。
しかも、環境によっては、大幅に年収を上げることも難しくありません。

ITエンジニアの転職で年収が上がりやすいのは、どういった理由があるのでしょうか。
まず、ITエンジニアには、単金といって、そのエンジニアが一ヶ月現場で仕事をする場合の相場金額という物が定められます。

派遣などの場合、この単金分のお金が、元請けから派遣会社に支払われるのです。
そして、この単金は経験を積むほどに増えていきます。
長く続ければ続けるほど、自分も知らないうちに自らの市場価値が上がっているのです。

ところが、昇給の方はそれに見合ったスピードで上がることはありません。
この単金と年収の差分が会社の利益になるので、会社としてはこの差を広げたいのです。
結果的に、単金と年収の間には乖離が出てしまいます。

そこで、もともと需要の高いITエンジニアですから、他の会社に移ることで、一気にこの差分を埋めることが可能なのです。
転職先企業としては、即戦力となる経験者を採用できますし、ITエンジニアとしては、単金に見合った年収を受け取ることができるというわけです。
こういった状況から、ITエンジニアの移籍は多いですし、独立してフリーランスになる人も多いです。
フリーランスになれば、単金＝年収となるため、間のマージンを無くし、一気に年収を上げることも可能になっています。